chiota のプロフィール

chiota

大学時代ドイツに2年留学してました。交換留学中に、現在の夫 タタンカ -スペイン人- と出会い、スペイン語の勉強も開始。

愛・地球博 2005 の外国館アテンダントを経て、同年秋からスペインのとある大学で博士課程に在籍していました。

2010年10月に長男 ネネ(スペイン語で「男の子」)を出産。現在、育児休暇をもらって子育てに奮闘しています!


私のメインサイト carpe diem は、こちら。旅行&留学(スペイン+ドイツ)情報も載せてるので、是非是非遊びに来てください。
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源氏物語
大学のゼミで 「文学におけるジェンダー」 っていうのを受講しとるんやけど、その中で、ドメスティック・バイオレンス的なものが取り扱われてる文学作品を自分で選択して研究しやなあかんの。色々悩んだ末、私は日本文学の模範的存在 源氏物語 を課題のテーマとして選ぶことにした。


中学や高校の古典の授業で習った 源氏物語 って、なんか趣があって、本当に美しい作品って感じに捉えてたけどさ、調べていくうちに色んなものが見えてきた。もちろん歴史的背景を考えると、一概に 『暴力』 とは言い切れやんのやけど、よく考えたら、源氏って・・・ だいぶ卑劣な人間よね 美しさと生まれもった才能と、自分の権力 (社会的地位) を利用して、恋愛の遍歴を重ねていく。

今の常識で考えたら、相手のお姫様たち、最初は源氏に暗闇の中で押し入ってこられて、強引に関係を結ばされるのがほとんど! 紫の上も、10歳のときに源氏に 「この美しい女の子を自分の手で育てたい」 と思われてしまったせいで、誘拐同然に連れ去られてくし。やりたい放題やん と、時代の違いも忘れてツッコミそうになる。

私は、数ある場面の中で
・第2章 帚木(ははきぎ) に出てくる 「女性のランク分け」をするダイアローグ。
「上流階級のお姫様は、お高くて冷たくて素っ気無いから、親しみやすくて自分の言いなりになる中流の娘の方が良い」
「顔はイマイチでも大人しい方がいい」
「自分の愛人関係をとやかくいう女性より、黙って耐えながらも時々弱々しく涙を流すような、もろい女性が良い」
「漢字が読める女性は、自分が男性と同格になった気持ちでいるからあさましい」

・源氏が強引に女性と関係を結ぶときの様子。
怯えた様子を見せとるのに、それが余計に源氏を興奮させてしまって襲われた人も

・作者 紫式部は女性として、それをどう捉えていたか。
父親が漢詩人だった彼女は絶対に漢字も読めて、しかもこんな壮大な作品を書いたわけやから、相当な文学知識もあったはず。だから、表向きには女性が男性より劣るという風なことを書きながらも、実は男性支配の論理に対して、疑問を抱いてたんじゃないかなぁと。だって紫式部ほど頭の良い人にとって、周りにいた男性は偉そうにしてたとしても、彼女を上回るだけの能力を兼ね備えたような人は、そうそうおらんだやろうな、と思うからさ。それに、作品の中で何度も髪にまつわる表現が出てくるけど(髪を結うという作業は、奈良時代は 「社会人」 のすることやったんやけど、平安時代では男性しか髪を結う習慣がなかったんやって。つまり、女性はそもそも成人として認められることがなかったってことの証明よね!)、それも彼女が男性優位の社会を窮屈に思っていた証拠のひとつなんじゃないかなって思うんよ。


研究課題の中では、この3つの部分にポイントを絞って分析していくつもり
特に最後の、紫式部の訴えたかったことを、自分なりにうまく表現出来たら、面白い研究になりそうな気がする! 語学の問題もあるけど、なんとか頑張って仕上げるぞ !!!
2006/01/20 (金) 21:49 | 博士の勉強 | |
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